福岡県内徹底探検隊
福岡県内の名所旧跡の紹介
福岡県内の見所、ドライブコース、デートスポットの紹介
八並不動尊大祭

九州の宿 約1500宿(ホテル、旅館、ペンションなど)の紹介

福岡県福津市八並字森
< 宗像探検メニュー > < 探検隊メニュー > < 九州観光案内メニュー > < メインメニュー >
九州内のホテルや旅館、ペンション、民宿、ビジネスホテル、国民宿舎など宿泊施設のご紹介
line



 
 

◆◆◆◆◆ 八並不動尊大祭2014 ◆◆◆◆◆

 福津市八並の森地区に八並不動尊はあります。通称、「八並観音」と言われています。
県道 畦町―村山田線から東に約300m入った谷間、許斐山(このみやま)の西麓にあたる所にあります。 桜の木がちらほら並ぶ参道を登りつめると、高い石段の上に石垣を巡らし、鬱蒼(うっそう)と茂った樹林の中に、通夜堂が建っています。 その裏にある小さな本堂があり、本尊、不動明王坐像が祀られています。

 毎月28日月詣日で2月28日は大祭です。大祭の日には朝の9時から15時まで「お座祭」が行われます。 「お座祭」はどういう意味の祭りだろうか? 詳しい内容は分からないが「お座」は神様がいる場所のことなので、 「神様がいる場所の祭り」という意味になりますね。 具体的には参拝し通夜堂で無料の「ぜんざい」をいただき神仏に祈願することのようです。

 太鼓の演奏や獅子舞などの特別なイベントはありません。皆さん三々五々に来て「ぜんざい」をいただき、三々五々に帰っていました。

 ふるさと文化財探訪記(福間町教育委員会発行)には「八並不動尊」のことが、このように書いてあります。
『筑前国続風土記捨遺(ちくぜんのくにぞくふどきしゅうい)』には「不動堂 吉田にあり、木仏也。むかし此所の畑の岸より穿(せん)出せり。昔その上に機先庵(貴仙庵)とて寺有り、 此像ハ其寺の本尊なるべしといふ。庵の跡にハ古墓今も残りてあり」とある。

「畑の岸より穿(せん)出せり・・・」の意味がよく分かりませんが、たぶん仏像かなにか出土したという事だと思います。この「筑前国続風土記捨遺」の文を見ると、今の八並不動尊があった場所には 昔には機先庵(貴仙庵)という寺があったようだ。「古墓今も残りてあり」とあるが、そのようなものは見えなかったと思うが、よく探せばあるのかもしれない?

※ 掲載した内容は 2014年2月28日時点の内容です。変更になるおそれがあります。自己責任で御利用ください。

 
 


 ◆ 八並公民館の横の道を行った先に八並不動尊はある ※ 2014/2/28 撮影
八並公民館の横の道を行った先に八並不動尊はある ※ 2014/2/28 撮影

 ◆ 入口には大きなカンバンがある
入口には大きなカンバンがある

 県道 畦町―村山田線に面して八並の公民館があり、そのそばに八並不動尊の案内板があります。 そこには『宗像四国西部霊場 第七十六番 本尊 八並不動王 薬師如来』と書いてあります。
「宗像四国西部霊場」は明治30年代に四国八十八ヶ所霊場を真似て作ったもののようです。 福津市と宗像市を流れる釣川を境に東は宗像四国東部霊場と西は宗像四国西部霊場におおよそ分割されているそうです。

 八並不動尊は、その宗像四国西部霊場の七十六番札所になっています。 ちなみに、七十五番札所は宗像市大井1619 にある釈迦院(曹洞宗)で、七十七番札所は福津市手光1584-4 にある手光薬師堂です。 近くにある吉原観音堂は六十二番札所ですね。きちんと順番で並んでいないようだ。

 案内板の下に絵図があります。そこに桜の絵が書いてあるので春に訪れました。桜は入口に近いところにある大光菩薩の場所にいくつか桜の木がありきれいでした。 八並不動尊の通夜堂の場所には桜は少しあるだけで、それほど多くなかったですね。それでも春の天気の良い日にはのんびり、ぶらっと参拝するのも良いものです。

動画案内(約5分)


 ◆ 絵図もある ※ ビッグ写真はここ
絵図もある

 ◆ 八並公民館が駐車場となる
八並公民館が駐車場となる
 ◆ ここから約300m位先に八並不動尊はある
ここから約300m位先に八並不動尊はある

 ◆ 途中の民家でテントを張り店を出している
途中の民家でテントを張り店を出している
 ◆ こんにゃくだんご、あんもち、よもぎもち等を販売
こんにゃくだんご、あんもち、よもぎもち等を販売

 ◆ よもぎもち 1パック200円
よもぎもち 1パック200円
 ◆ 野菜や漬け物も売っている
野菜や漬け物も売っている

 ◆ 大祭の時には参拝者もけっこう多い
大祭の時には参拝者もけっこう多い
 ◆ 入口近くに御堂が二つある
入口近くに御堂が二つある

 ◆ 手前の御堂は「大光菩薩」と提灯に書いてある
手前の御堂は「大光菩薩」と提灯に書いてある
 ◆ 雨乞の神様だろうか?
雨乞の神様だろうか?

 ◆ 奥の御堂も「大光菩薩」の提灯
奥の御堂も「大光菩薩」の提灯
 ◆ ハート型の手水鉢がある
ハート型の手水鉢がある

 ◆ ここは春には桜が綺麗な場所  ※ 2014/3/27 撮影
ここは春には桜が綺麗な場所

 ◆ 最初の石段は長い
最初の石段は長い
 ◆ 2番目の石段
2番目の石段
 ◆ 周辺にはいくつか老木がある
周辺にはいくつか老木がある

 ◆ いつも扉が閉じている通夜堂が今日は開いている
いつも扉が閉じている通夜堂が今日は開いている

 ◆ 信者や地区の世話人の皆さんも忙しいようだ
信者や地区の世話人の皆さんも忙しいようだ

 ◆ 受付もある
受付もある
 ◆ ハート型の手水鉢も珍しい
ハート型の手水鉢も珍しい
 ◆ 八並不動尊大祭は八並地区一番の祭り
八並不動尊大祭は八並地区一番の祭り

 ◆ 堂内では無料のぜんざいが振る舞われている
堂内では無料のぜんざいが振る舞われている

 ◆ 堂内は千羽鶴や写真などがいろいろ飾ってある ※ ビッグ写真はここ
堂内は千羽鶴や写真などがいろいろ飾ってある

 ◆ 外から裏に回ると本殿がある
外から裏に回ると本殿がある

 ◆ 八並不動明王が祀ってある
八並不動明王が祀ってある

 ◆ 八並不動明王
八並不動明王
 ◆ 本殿脇にも小さな祠(ほこら)がある
本殿脇にも小さな祠(ほこら)がある




 ◆ 八並不動尊の御堂の隣に堂脇堂がある
八並不動尊の御堂の隣に堂脇堂がある

 ◆ 緑の小さな祠(ほこら)もある
緑の小さな祠(ほこら)もある
 ◆ 中には金ぴかの仏像などがある
中には金ぴかの仏像などがある

 ◆ 薬師如来を祀っている
薬師如来を祀っている
 ◆ 薬師如来
薬師如来

 ◆ 奥の御堂
奥の御堂

 ◆ 釈迦牟尼佛(しゃかむにぶつ)、阿弥陀如来、大日如来などを祀る
釈迦牟尼佛(しゃかむにぶつ)、阿弥陀如来、大日如来などを祀る

 ◆ 春の八並不動尊 (桜も少しある)  ※ 2014/3/27 撮影
春の八並不動尊 (桜も少しある)

 ◆ お百度参りの石がある
お百度参りの石がある
 ◆ 境内にある木椎(しい)の大木
境内にある木椎(しい)の大木
 ◆ 動画案内(詳細版 約5分)
八並不動尊大祭2014 動画案内




 
 

◆◆◆◆◆ 八並(やつなみ)の地名について ◆◆◆◆◆

●八並の地名については下記の3つの説があるようです。
(1)『筑前国続風土記附録』に「八並とは(中略)矢集(ヤアツナミ)といひしが、後に八並といへり」とあります。矢集(ヤアツナミ)から八並(ヤツナミ)になったという説

(2)許斐山(このみやま)の峰が正確には八つ並ぶので八並(ヤツナミ)という説。

(3)奈良・平安時代に、ここに役所があり倉庫が並んでいたので八並(ヤツナミ)になったという説。

私は(3)の説だと思っています。
●ふるさと文化財探訪記(福間町教育委員会出版)P52 に下記のように書いてありました。
引用はじめ

地名は語る。八並と郡衙(ぐんが)
地名は「歴史の語部(かたりべ)」とか、「いろん由来が眠っている」といわれています。 福間に八並(やつなみ)という地名がありますが、ここは郡の役所があった所とする説があります。
郡衙(ぐんが)は郡司(地方役人)たちが仕事をする役所であり、倉庫は郡内の農民から集められた稲を納める倉、 厨(くりや)は郡衙(ぐんが)の役人たちの食事の準備や管理をする施設です。八並を郡衙(ぐんが)と考えると、 倉庫がたくさん並んでいたことから付けられた地名ではないかと考える学者もいます。

引用おわり

この郡衙(ぐんが)は8世紀はじめから始まり9世紀末に終焉します。その頃の話です。

 「八」という字は「嘘八百」のように「多い」という意味があります。「八並」は「多く並んでいる様」を言ってるのだと思うのです。 「ふるさと文化財探訪記」の説明の通り、郡衙(ぐんが)という役所の建物が並んでいた様子ですね。
何となくそう思うのではないのです。「八並」という地名をネットで調べてみると分かります。
この近辺の「八並」という地名は●旧・福岡県夜須郡夜須町大字三並字八並に八並という地名があります。そこは夜須郡の郡衛(ぐんが)があった場所です。
●旧・朝倉郡朝倉町大字須川字八並にも八並はあり、そこは上座郡郡衙(ぐんが)があった場所です。
●福岡県築上郡新吉富村大字八並もあります。ここの八並地区は発掘調査が行われていませんが隣接地では郡庁正殿と東脇殿が発掘されています。八並地区が郡家であった可能性は非常に高いのです。
●大分県中津市永添字八ツ並というのもあります。そこも古代下毛郡の郡衙(ぐんが)があった場所です。
●佐賀県鳥栖市今町字八ツ並というのもあります。ここも瓦の出土などがあり、隣接地では四棟の掘立礼建物が発掘されており肥前岡基肄郡家の一部に当たる可能性が高いのです。
●佐賀県武雄市富岡字八並というのもあります。ここは関係遺跡も不明ですが、従来から肥前国杵島郡家は武雄市域に想定されているので、この富岡字八並が郡衙だった可能性が高いのです。

「八並」という地名のほとんどが、昔に郡衙(ぐんが)のあった場所なので、福津市の八並も奈良時代に郡衙(ぐんが)があったに違いないと推定できるのです。

 今風に言えば、旧宗像郡の繁華街は宗像市田熊周辺で信仰の中心は宗像大社の辺津宮(へつみや)、墓場(古墳)は津屋崎、そして役所は八並。これが奈良時代のこの近辺の姿と推測されているようです。

 
 


 ◆ 八並の庚申堂(こうしんどう) ※ 詳細はここ
八並の庚申堂(こうしんどう)


■■■■■ 八並(やつなみ) 関連のページ ■■■■■ 

許斐山(このみやま)
・ 八並不動尊大祭
八並の庚申堂
太閤水と殿ん屋敷







[ 福津市の魅力が満載♪ ふるさと納税 福岡県福津市 特産品 返礼品 ]





《宗像地域周辺》
…花の名所

この周辺の宿を探す


波津ゆうれい坂海蔵寺成田山不動寺高倉神社鐘崎織幡神社地ノ島さつき松原承福寺・宗像氏貞の墓 今門のサルスベリ(百日紅) 浄光寺のフジ道の駅むなかた依岳神社の大イチョウ孔大寺の大イチョウ山田増福院神湊筑前大島中津宮七夕まつり 宗像大社みあれ祭前夜祭花火大会宗像大社みあれ祭海の道むなかた館 鎮国寺鎮国寺紫灯大護摩供赤間宿跡赤間宿まつり八所宮八所宮秋季例大祭正助ふるさと村グローバルアリーナザビエル教会の旧聖堂原町唐津街道(★九州大道芸まつりin宗像)光岡八幡宮宗像ユリックス日の里団地JR風景(日の里近く)田熊山笠むなかたみんなの山笠宗生寺と馬頭観音許斐山太閤水と殿ん屋敷 ★八並不動尊大祭八並の庚申堂畦町 ほたるの里内殿の日吉神社舎利蔵自然林上西郷弾薬庫跡なまず神社となまずの郷神興神社久末総合公園縫殿神社新原・奴山古墳群津屋崎古墳群今川遺跡 あんずの里静御前の墓白石浜・勝浦浜恋の浦 大峰山自然公園(東郷神社)楯崎神社と親子灯台福津のくぐり岩津屋崎津屋崎祇園山笠金刀比羅神社の御神幸祭豊山神社御神幸祭西鉄宮地岳線福間海岸福間浦玉せり福津市花火大会サンピア福岡諏訪神社JR福間駅 宮地嶽神社 宮地嶽神社(民家村)宮地嶽神社秋季大祭大注連祭長谷寺手光波切不動古墳小竹石穴古墳旦ノ原井戸・飯盛山上大森古墳清瀧清滝水路 興山園医王寺唐津街道青柳宿五所八幡宮人丸神社千年家独鈷寺六所神社梅岳寺薬王寺温泉 脇田温泉竹原古墳

北九州市周辺 筑豊周辺 福岡市周辺











 | 北九州市 | 福岡市 | 嬉野・武雄 | 長崎 | 平戸・佐世保 | 雲仙・小浜 | 玉名・菊池 | 阿蘇 | 黒川・湯布院 | 別府 | 高千穂 | 宮崎・日南 | えびの霧島 | 指宿温泉 |

周辺の宿(温泉宿ほか)

八並不動尊 周辺マップ(マピオン)  地図の中央 '+' あたりが“八並不動尊”の位置です。
福津市の公式ホームページ
福津市商工会のホームページ
福津市まちづくり協議会のホームページ
  *インフォメーション
  ■福津市役所       0940-42-1111(代表)
  ■福間町商工会      0940-42-0315
  ■福津市まちづくり協議会 0940-52-4969
  *アクセス
  ■JR東福間駅(若木台口)から徒歩約45分
 [ 地図情報 ]

宗像探検メニューへ戻る
探検隊メニューへ戻る
九州観光案内メニューへ戻る
メインメニューへ戻る






企画・制作 (株)システム工房 ・ 最終更新日.2014 910
株式会社システム工房 TEL 0940-51-3019
Google 九州の宿
Web yado.co.jp (よかとこBY)


画面番号:H040242-05910101
Counter