赤間宿跡（宗像市）・福岡地域別探検

赤間宿跡（あかまじゅくあと）

◆◆◆◆◆　唐津街道　赤間宿　◆◆◆◆◆

　宗像市の赤間地区は江戸時代には唐津街道の宿場町だった場所で筑前二十一宿の一つでした。
かっては、宿内に藩主、長崎奉行、諸大名が宿泊する御茶屋（本陣）、家臣などのための町茶屋（脇本陣）、問屋場、郡屋、高札（こうさつ）を掲げる制札場（せいさつば）、番所などの公的施設があり、赤間宿から長崎街道に通じる中筋往還（なかすじおうかん）は交通の要所となっていました。

　明治以降も赤間は石炭産出で賑わう筑豊地方をバックにかなり繁栄していました。町には大きな商店、製造元、卸、小売とあらゆる店がそろい、取り扱う品も呉服、雑貨、食料品と多種多様で、どんな品物も赤間に行けば買えるとか、赤間に行けば嫁入り道具が全部そろうと言われていたそうです。

　呉服、荒物、その他の問屋には、各地から仕入れ客が訪れ、正月や盆の前には馬車や牛車を連れて遠賀や鞍手、直方の方から買い物に来る人達で賑わっていたといいます。
また、遠くから買い物に来る人の為に、各店の表には牛馬をつなぐための駒つなぎがあったり、遠来の客のために宿が立ち並んでいました。
このように明治になっても賑わいをみせていた赤間も明治１６年（1883年）に郡役所が東郷に移転したのをきっかけに、鉄道駅も遠くにでき、鉄道の発達とともに赤間地区は衰退していきました。

　江戸時代の宿は１宿が１町村を形成している場合が多く、赤間宿も赤間村と呼ばれていました。
街道筋には旅館や商家が建ち並び、この附近一帯の交通、文化、経済の中心でした。
現在も辻井戸や造り酒屋を始めとする大きな商家など、江戸時代からの建物が多く残っています。
関連部所．．．畦町（あぜまち）

「九州大道芸まつりｉｎ宗像」は２００８年頃までは赤間宿も会場のひとつでしたが、２００９年より南郷原町でのみ行われています。

赤間宿跡周辺マップ（マピオン）　地図の中央 '+' あたりが赤間宿跡の位置です。

宗像市の公式サイト

宗像観光協会（むなかた玄海天然印）のサイト

宗像市商工会のサイト

  ＊インフォメーション
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　　■宗像市商工会　　　0940-36-2268
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