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金印公園 ( 志賀島 )

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福岡県福岡市東区志賀島字古戸1865
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◆ 江戸時代に金印が発見された場所にある金印公園の入口   金印公園案内図
金印公園の入口




 
 

◆◆◆◆◆ 金印公園 (きんいんこうえん) ◆◆◆◆◆

 江戸時代の天明4年(1784年)に秀治と喜平という2人の農民が、志賀島の田んぼで偶然に「漢倭奴国王」の金印を発見しました。 そして、この金印は地主の甚兵衛に渡され、那珂郡奉行に持ち込まれ、郡奉行から福岡藩へ、そして儒学者の亀井南冥(かめいなんめい)に 鑑定してもらい,これがたいへん貴重なものであることがわかったということです。
この金印を見て、これは古代中国から貰った貴重な品だ。と判断した当時の学者の知識も相当なものですね。よく解かったものだと感心します。
これを鑑定した亀井南冥(かめいなんめい)は家宝にするので15両で売って欲しいともちかけたが許可されず、それなら100両でどうか? と、いうことになった。しかし、それが “やぶ蛇” となり、そんなに貴重な品なら、黒田藩の所有にする。ということになってしまった。 結局、甚兵衛に白銀五枚を与えて黒田藩の所有になったそうだ。
白銀五枚? 当時、白銀1枚がだいたい 0.7両だったようなので5枚なら 3.5両ということですね。今の金額でだいたい35万円というところですね。

 この金印は中国の後漢書に、西暦57年(日本は弥生時代)に漢の皇帝「光武帝」が奴国(なこく)の 使者に金印を渡したことが書いてあり、その金印だと言われています。歴史的にも貴重な品で国宝になっています。
そもそも日本(倭国)のことが記述として残っている事柄は、この後漢書の記述が最古です。その記述にある金印が 発見されたと、いうことは後漢書の信憑性もぐ〜んと高くなったということであり、中国の歴史の上でも重要な品なんです。

この金印は漢倭奴国王(かんのわのなのこくおう)と読むのが定説になっており教科書でもそう習いました。 これは明治31年(1898年)に三宅米吉の論文で漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)と読まれて以来これが定説になったようです。 しかし、いろいろな説があるようです。主な説は“委奴國”これを「イトコク」と読む説。委奴國=倭国として「ヤマトノクニ」と読む説などです。 文化庁編『新増補改訂版 国宝事典』では「考古 金印」の項で「その訓みについてはなお定説をみない」としているそうだ。

 卑弥呼も魏の国より「親魏倭王」の金印を授かっていますが、これは発見されていません。この「親魏倭王」の金印が発見されると畿内説か九州説かで分かれている 邪馬台国論争も決着するのですがね。卑弥呼が授かった金印の話は西暦238年頃の話ですから、志賀島で発見された金印は、卑弥呼の金印より 約200年も古いのです。
この金印は日本の歴史の始まりを示す貴重な品の一つで、今は福岡市博物館に展示されています。この金印がなぜこの志賀 島に埋没していたかはよく解っていないようです。


●金印公園
 金印公園は正面に能古島(のこのしま)が見える志賀島(しかのしま)の南部にあります。博多湾を出入りする船がよく見える風光明媚な場所です。 そこの、けっこう急な斜面を上がった場所が金印発見の場所です。金印公園のどこが発見場所かは、はっきり書いてないのですが、 たぶん金印の印象を模した金印の碑が建っている場所だと思われます。
ここで江戸時代の天明4年(1784年)にお百姓さんが発見したことになっています。その発見の様子は「大きな石を除けると三方を石で囲まれた中に金印はあった」と言う事になっています。
これは近くの相ノ島の海岸に多く残っている箱式石棺だと私は思うのです。 ただ、相ノ島の石棺は5〜6世紀のもので若干年代は違いますが、そのような墓だったと想像するのです。

 ●金印公園案内図  動画案内(詳細 約4分)

 
 


 ◆ 金印公園に建つ「漢委奴國王金印発光之処」記念碑
金印公園に建つ「漢委奴國王金印発光之処」記念碑

 ●金印が埋められた墓は誰の墓なのか?

 福岡東部は卑弥呼の時代には奴国(なこく)があった。これは多くの人が認めている事です。そして、この近辺は古代日本を代表する海神族であった 阿曇(あづみ)族の本拠地でした。ようするに奴国(なこく)は阿曇(あづみ)族の国だったと思っていいようです。
阿曇(あづみ)族は海神(ワタツミ)を信仰する一族で、一説では紀元前473年頃 中国の越に敗れた呉の家臣が水稲の技術と養蚕の技術を持って 日本に逃れて来たのが阿曇(あづみ)族と云われています。

 阿曇(あづみ)族は九州から瀬戸内海を経由し近畿、更に三河国の渥美郡(渥美半島、古名は飽海郡)や飽海川(あくみがわ、豊川の古名)、 伊豆半島の熱海、最北端となる飽海郡(あくみぐん)は出羽国北部(山形県)まで移住し現在地名が残っているそうだ。 そればかりか、朝鮮半島や中国まで行って交易を行っていたそうなので驚きです。パイオニア精神に溢れる人々だったようです。 ひょっとすると志賀島は日本の文明の発祥地なのかもしれません。

 漢の皇帝「光武帝」から授かった金印を家宝にしていた阿曇(あづみ)族の首領が金印とともにここに埋葬されたのではないかと想像します。
埋葬された時代は漢から授かった金印が不要になった時でしょうから、漢が滅亡した 西暦 220年以降ですね。丁度、卑弥呼の時代(西暦240年頃)ではないでしょうかね?

 ◆ 公園入口の石段を上がるとちょっとした広場がある
公園入口の石段を上がるとちょっとした広場がある
 ◆ 金印の碑。正面は能古島(のこのしま)
金印の印象を模した金印の碑。正面は能古島(のこのしま)

 ◆ 金印の印象を模した「金印の碑」
金印の印象を模した「金印の碑」
 ◆ 金印の印象 “漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)
金印の印象 “漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)”

 ◆ 金印写真 ※現地説明板の写真を転載
金印写真(取っ手の部分は蛇(ヘビ)らしい)
 ◆ 金印の使用方法 ※現地説明板の写真を転載
金印の使用方法




◆ 金印公園。正面は能古島(のこのしま)
金印公園。正面は能古島(のこのしま)

 ◆ 陜西市(せんせいし)との友好碑
陜西市(せんせいし)との友好碑
 ◆ 「金印の碑」から石段を上がると休憩所がある
「金印の碑」から石段を上がると休憩所がある
 ◆ 方位広場というのもある
方位広場というのもある

◆ 方位広場には金印伝来に関係深い都市が描かれている
日本と中国の地図が描かれている方位広場
 ◆ 方位広場にも金印を模した石碑がある
方位広場にも金印を模した石碑がある
 ◆ 賽銭らしきものがあげてある
賽銭らしきものがあげてある

 ◆ 石仏も2体あった
石仏も2体あった
 ◆ ここに昔からあったものと思われる
ここに昔からあったものと思われる

 ◆ 博多港に出入りする船
博多港に出入りする船
 ◆ 無料駐車場もある
無料駐車場もある
 ◆ 動画案内(詳細版 約4分)
志賀島の金印公園 動画案内


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  *インフォメーション
  ■福岡市観光課    092-711-4331
  ■福岡市営(旅客船) 092-291-1085
  ■志賀島国民休暇村  092-603-6631
  *アクセス
  ■市営渡船 ベイサイドプレイス博多埠頭〜志賀島 33分。港から西鉄バス(1・21番)「金印塚」下車すぐ
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