九州の橋
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東陽町の石橋 (八代市東陽町)

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熊本県八代市東陽町(旧:東陽村)
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◆◆◆◆◆ 八代市東陽町(旧:東陽村)の石橋 ◆◆◆◆◆

 江戸時代に日本全体で石橋が418基造られましたが、その内なんと九州と沖縄に約400基も造られ、現存するものも245基あるそうです。
日本全国の石橋の95%以上は九州にあるのです。明治、大正に入っても、九州地区では盛んに石橋が造られました。特に熊本や大分の石橋の多くはこの時代のものです。 それらも含めると肥後には目鑑橋(めがねばし)が全部で約600基造られたそうです。現存するものも約320基あるそうです。

 では、なぜ熊本に石橋の技術が芽生えたか? それは加藤清正の熊本城の築城にさかのぼるようです。
熊本城は慶長12年(1607年)に完成していますから今から400年前の話です。この熊本城の築城に際しては活躍したのは近江(滋賀県)から連れてきた近江石工達です。 この近江石工達の技術が熊本の石工に伝わり、熊本石工の技術が飛躍的に向上したと言われています。まだ石橋を造る技術は持っていませんでしたが道づくりや河川改修などで熊本の石工が活躍したそうです。

 日本最初の石造アーチ橋は長崎に残る眼鏡橋です。これは寛永11年(1634年)に完成しています。 この石橋は中国から渡来して興福寺2代目の住職となった如定(にょじょう)が指揮して中国の石橋の技術を教え、それに ポルトガル人によって伝えられた古代ローマ時代からの石橋造りの技術を融合して造ったものと思われます。長崎にはこの眼鏡橋以外に多くの石造りアーチ橋が中川に架けられました。 このときにもちろん多くの日本人の石工が長崎で石橋造りに参加したわけですから、その技術は参加した石工達や周辺の石工達に伝播したものと考えられます。

 その長崎での石造アーチ橋の技術が熊本の石工達に伝わるのに、そう時間はかからなかったと推測できます。もともと熊本の石工は高い技術を持っていたわけですから、石造アーチ橋の技術を習得するのも早かったわけです。
そして誕生したのが八代の名工岩永三五郎です。彼は野津石工を組織化し大規模な土木事業や干拓事業を行い。後に鹿児島に招かれて西田橋(1846年) など多くの石橋を鹿児島で架設しました。
また、種山村(八代市東陽町)では、「林七」を祖とする種山石工が誕生しました。この集団は江戸時代後期から明治の初頭にかけて活躍しました。肥後の目鑑橋(めがねばし)づくりは1800年代に全盛期を迎へ多くの石橋を残しています。 種山石工の名工橋本勘五郎は、霊台橋(1847年)、通潤橋(1854年)を 手がけて、明治政府に乞われ、神田川に架かる万世橋、皇居の旧二重橋、日本橋、江戸橋、神田橋などの数々の石橋造りを手掛けたのです。 以後、種山石工は石橋造り日本一という名声を得ました。

しかし、この石造アーチ橋の技術も鉄筋コンクリートの技術が発達して衰退していきました。九州では大分県にある昭和9年(1934年)にできた轟橋(とどろきばし)あたりが最後でしょうかね?  以後は鉄の橋やコンクリートの橋になっていったのです。
その種山石工達の古里が、ここ東陽村です。東陽村は2005年10月に八代市と合併して八代市東陽町になっています。この東陽町の 橋本勘五郎の生家前には石工資料館「石匠館(せきしょうかん)」ができており、石橋関係の資料や模型が展示してあります。

 東陽町の石橋ですが、“紺屋(こうや)の白袴(しらばかま)”と言いますか? あまり大きな石橋はありませんが、今も石橋が21基残っています。 東洋町の石橋の位置は 東陽町の石橋マップ をご覧ください。石橋マップの丸数字は下記の石橋写真の【】の中の番号に対応しています。 @=【01】、A=【02】・・・と、いうことです。
今回、東陽町の石橋の16橋を取材しました。残りの5橋は時間が無くて行けませんでした。それらは今度の機会に取材したいと思います。

※取材をしていないのは下記の橋です。
 @ 大久保自然石橋(おおくぼしぜんいしばし)
 D 鍛冶屋下橋(かじやしもばし)
 F 新開橋(しんかいばし)
 M 平山橋(ひらやまばし)
 N 山口橋(やまぐちばし)

 
 


    ■■■■■ 石匠館 (せきしょうかん) ■■■■■ ※場所はここ 

 ◆ 石橋の博物館である石匠館(せきしょうかん) 動画案内はここ ※場所はここ
石橋の博物館である石匠館(せきしょうかん)


 ◆ 【02】 鍛冶屋上橋 (かじやかみばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【02】鍛冶屋上橋(かじやかみばし)


 ◆ 【03】 鍛冶屋中橋 (かじやなかばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【03】鍛冶屋中橋(かじやなかばし)


 ◆ 【04】 鍛冶屋自然石橋 (かじやしぜんいしばし) は 2007年の大雨で流出してしまった ※場所はここ
【04】鍛冶屋自然石橋(かじやしぜんいしばし)は 2007年の大雨で流出してしまった


 ◆ 【06】 石橋公園の石橋 (重見橋) 動画案内はここ ※場所はここ
【06】石橋公園の石橋(重見橋)


 ◆ 【08】 松山橋 (まつやまばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【08】松山橋(まつやまばし)


 ◆ 【09】 仁田尾橋 (にたおばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【09】仁田尾橋(にたおばし)


 ◆ 【10】 館原橋 (やかたはらばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【10】館原橋(やかたはらばし)


 ◆ 【11】 今屋敷橋 (いまやしきばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【11】今屋敷橋(いまやしきばし)


 ◆ 【12】 岩本橋 (いわもとばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【12】岩本橋(いわもとばし)


 ◆ 【15】 山口橋 (やまぐちばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【15】山口橋(やまぐちばし)


 ◆ 【16】 鶴下村中橋 (つるしもむらなかばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【16】鶴下村中橋(つるしもむらなかばし)


 ◆ 【17】 蓼原橋 (たでわらばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【17】蓼原橋(たでわらばし)


 ◆ 【18】 美生橋 (びしょうばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【18】美生橋(びしょうばし)


 ◆ 【19】 谷川橋 (たにがわばし) 動画案内はここ ※場所はここ
【19】谷川橋(たにがわばし)


 ◆ 【20】 笠松橋 (かさまつばし) 東陽に架かる最大の眼鏡橋 竣工:明治2年 動画案内はここ ※場所はここ
【20】笠松橋(かさまつばし)東陽に架かる最大の眼鏡橋 竣工:明治2年(1869年) 長さ=22.75m 幅員=2.75m 経間=14.20m 竣工:明治2年(1869年) 石工:橋本勘五郎といわれている


 ◆ 【21】 鹿路橋 (ろくろばし) 竣工:嘉永元年(1848年) 動画案内はここ ※場所はここ
【21】鹿路橋(ろくろばし) 竣工:嘉永元年(1848年) 長さ=17m 幅員=5.2m 経間=13m 竣工:嘉永元年(1848年) 石工:種山石工


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  *インフォメーション
  ■八代市役所   0965-33-4111(代表)
  ■八代市東陽支所 0965-65-2111(代表)
  ■石匠館     0965-65-2700 ※料金 … 大人300円、高大生200円、小中生100円 ※団体割引あり 

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