損をしない宿泊予約方法 ( 宿泊予約サイトは本当に安いの? )


■ 宿泊予約サイトからの予約が本当に一番安いの?

 インターネットの中には宿泊予約サイトがたくさんあります。中には最大90%OFFとか65%OFFとかをアピールしているサイトも あります。本当にそんなに安い料金で宿泊できるのでしょうか? 直接ホテルや旅館に電話して予約するのと、宿泊予約サイトを通して予約 するのと、どちらが安いのでしょうか? 福岡市内のホテルで少し調べてみました。それが下記の一覧表です。 ( 2004/6/11(金曜日)1泊素泊りの料金です)
この色のワクが一番安い宿泊金額です。これを見ると 公式サイトから直接宿泊予約する場合が一番安い場合もあることが わかります。特に高級宿の平日宿泊の場合にその傾向が強いようです。反対に中級以下の宿やビジネスユースでのシングルルームに宿泊する場合は宿泊予約サイトから予約 する方が安いようです。
ただ、公式サイトから予約する場合も電話での予約は割引していない場合も多いようですから、かならず公式サイトのインターネット予約画面から予約してください。 私はインタネットでの予約料金を知っていたので、出先から電話でインターネットの料金でお願いします。と言いましたが、画面から直接予約していただかないと、 その料金にはできません。と断られたことがあります。


■ 宿泊予約サイトはどこが一番安いの?

 インターネットの中には多くの宿泊予約サイトがあり、どこのサイトも「当社が一番安いヨ!」と宣伝していますが、ドングリの背比べで、ほとんど横並び状態と 思ってよいでしょう。細かく比較すると若干の安い高いはありますが、このサイトが全体的に安いというサイトはないようです。
宿泊予約サイトの老舗である「旅の窓口」は高級宿からビジネスホテルまで登録宿数が多く、宿泊プランも充実しています。「宿ぷらざ」はシステムがシンプルで使いやすく 観光地のホテルや旅館も多く登録されています。「ベストリザーブ」は都市部のホテルが主体で、観光地での登録宿数は少ないです。
独断と偏見で言いますとビジネスで宿泊する場合は@旅の窓口 Aベストリザーブ。 レジャーでの宿泊なら@旅の窓口 A宿ぷらざ で予約するのが良いと思います。

 ※下記の表は2004年6月11日(金曜日)の平日宿泊例です。金額は税込・サービス料込の金額です。
宿  名 宿泊人数と部屋 公式サイト 宿泊予約サイト
宿泊人数 宿泊形態 部屋タイプ 通常価格 公式サイト予約 旅の窓口 宿ぷらざ ベストリザーブ
ホテルオークラ福岡 大人2人、1部屋 素泊り ダブル[28u](2名様利用) 32,340 18,136 19,635 19,950 19,950
西鉄グランドホテル 大人2人、1部屋 素泊り Bツイン[22u](2名様利用) 25,410 15,000 15,000 16,800 15,000
博多都ホテル 大人2人、1部屋 素泊り ツイン[21u] (2名様利用) 21,945 11,500 14,000 14,000 13,282
チサンホテル博多 大人2人、1部屋 素泊り ツイン[17〜22u] (2名様利用) 13,200 8,610 8,200 8,200 8,200
ホテルセントラーザ博多 大人2人、1部屋 素泊り ツイン[21u] (2名様利用) 16,170 14,553 12,000 12,0000 12,000
博多グリーンホテル 大人2人、1部屋 素泊り ツイン[14u] (2名様利用) 9,700 9,000 9,000 9,000 9,000
ホテルスカイコート博多 大人1人、1部屋 素泊り シングル[14u](1名様利用) 7,507 4,610 4,410 4,725 4,095
博多ファーストホテル 大人1人、1部屋 素泊り シングル[10〜11u] (1名様利用) 6,090 6,090 4,500 4,500 4,725
マルコーイン博多 大人1人、1部屋 素泊り シングル[9〜11u] (1名様利用) 6,300 6,300 5,250 5,460 5,250


■ 少しでも安く泊るには?

 観光地の宿の場合は予約客は休日前日に集中する傾向にあり、ビジネス宿の場合は平日が多く休日前や休日は少ない傾向になります。 どこの宿も客数が少ない日の宿泊客を多くして月平均の部屋の稼働率をいかに上げるかが問題となっています。その為に平日は特別料金で割引している宿が多くあります。 特に休日の日曜日や月曜日は予約客が一番少ない日です。この日は一層の割引を行っている宿もあります。
また、季節によっても料金は変わってきます。ゴールデンウィークや夏休み期間は割高でオフシーズンは安く設定している宿も多いです。旅行日をある程度自由に設定できる なら、繁忙期や週末は避けてインターネットの予約画面より割引を最大限利用して宿泊予約するのが賢明な方法です。それから宿泊予約サイトである「旅の窓口」の 「宿泊プラン」や 「宿ぷらざ」のおてごろ宿泊プラン 九州 などには通常価格より割安な料金のプランが掲載されています。 観光地での宿が多いようですが、お得な料金となっていますから、ここを利用するのも良いかと思います。
 おもしろいのが「温泉の宿泊料金はあなたが決める」というキャッチフレーズの 「予約宿名人」 です。ここは通常宿泊料金が1泊12,000円のところを8,000円でどうでしょうか? と交渉できるサイトです。人数が4人程度と、まとまっており平日の宿泊なら 高い割引で宿泊できます。人気のある湯布院や黒川温泉などの宿は難しいですが、人気度がもう一歩の温泉地で平日の宿泊なら通常12,000円が7,000円くらいまで可能です。 ここを上手に使うのもや安く泊るコツですね。
なお、「九州の宿」一覧画面に付けている下記のマークの宿は「九州の宿」がおすすめする良心的な宿です。安心して御利用できる宿です。
  …おすすめ高級宿/老舗の宿 …おすすめお手ごろ宿 …おすすめビジネス宿 …スポンサー宿


■ 安かろう悪かろうもある!
 先日、新聞の投稿欄に下記のような投稿が載っていました。
 新聞広告を見て、これは安い!と思い予約し、宿泊しました。しかし、とんでもない宿でした。部屋はホコリが隅に溜まっているし、 カビ臭い、それに温泉の角にはムカデが出てきた。ということです。「新聞広告出す金があったら掃除道具を買って掃除してよ!」と 文句いってきました。旅館組合に苦言を言ったら「またですか・・・」という返事だったそうです。被害者は多数いるようです。 また、こんな宿ならタダでも泊らない。とも書いてありました。

 こんな宿だったら、折角の楽しい旅行も台無しになりますね。
その宿が「良い宿か!」「悪い宿か!」を判断するのは非常に難しいです。一つは良くある「利用者の声」を見るのも良いのですが、これとて 身内の人が「ベタ誉め」で投稿していたり、競争相手を蹴落とすために「悪い評価」を投稿していたりしますから100%信用できません。 周辺の宿より極端に安い場合は「問題のある宿」と思ってよいかもしれません。
 予約サイトを利用するなら、近畿日本ツーリストが運営している「宿楽」 は登録宿数は少ないですが、厳選された宿のみ登録されているので、安心できます。

 地方の宿であれば、電話番号が若い番号の宿が老舗の宿の場合が多いです。 長い期間、その地方で営業しているということは、それなりの評価ができる宿だと思います。これとて100%信用できませんけどね。A宿にするかB宿にするか迷ったら、電話番号の若い番号にする というのも一つの方法です。

 また、上記の表を見てもらったら分りますが、だいたい宿泊料金は部屋の広さに比例しています。狭い部屋はそれなりに低料金です。とくに ビジネスホテルの場合はその傾向にあります。また、同じ広さでも特別安い料金の場合もあります。ビジネスホテルに良くあるケースですが 「中部屋」と言って窓の無い部屋の場合は格安な料金となっています。建物外壁に沿って部屋は造られますがエレベータの裏とか階段の側とかの 建物の中心部に窓の無い部屋が数部屋ある場合があります。旅館で言えば「フトン部屋」と言っています。そういう場所は通常物置として使用していますが、客室としている場合もあります。 通常の部屋が5000円なら「中部屋」は4000円程度となっています。まあ〜そういう部屋の場合は宿泊するときに「中部屋ですが良いですか?」 と確認されます。だまって、そういう「中部屋」に宿泊させる宿は無いと思います。まあ〜これは極端な例です。しかし、海側の眺望の良い部屋と山側の部屋でも 宿泊料金は違います。安いと思って泊ったら、眺望の悪い山側の部屋であったということは多々あります。


■ 宿の食事について思うこと

 ホテルや旅館などの食事は一般に高いですね。大人で5000円〜8000円とかしますからね。特に子供の料理は特別高いような気がします。 ファミリーレストランのお子様ランチと変わらない内容で4000円とかしますからね。ファミレスなら1000円〜1200円程度だと思うんです。 大人の新鮮な海産物を使った料理で5000円程度なら納得ですけどね。
 あるホテルの割引料金で通常8000円の部屋が4000円ということで利用したことがあります。郊外のレジャーホテルです。これはお得と思ったの ですが、料理が最低8000円だったんですね。結局、朝食1200円を入れて1泊2食で合計13200円〜ですよね。これ! 安いのかな? と思ってしまいました。部屋も「まあまあ」 でした。近所にレストランなんか無い場所ですから8000円の料理をいただきましたがね・・・料理の内容も「そこそこ」で8000円は高いと思いました。 なにかダマサレタ気がしましたね。
 宿でワイワイガヤガヤと家族で食事するのも旅行の楽しみの一つですが、少しでも安くしたいなら食事は外のレストランでホテルは素泊り、というのも 一つの方法ですね。レストランで3000円食べようと思ったら相当な料理が食べられますからね・・・・
もちろん良心的な値段の料理を出す宿も多くあります。念のため!
また、夕食を食べないプランもあります。これんも近畿日本ツーリスト『楽宿』のプランで 特別企画!夕食なしで旅館に泊まれるプラン と、いうのもあります。


■ 温泉について

 旅行に行って露天風呂でゆっくりすると、旅行に来たな、ということを実感します。やっぱり温泉が一番いいですね。 この「温泉」というのも、よく分らないところがありますね。我国には一応「温泉法」というのがありまして、温泉源から採取されるときの温度が摂氏25度以上のもので 水素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、フツ素イオンなど19種類ある含有成分のうち1種類でも基準値を上回れば温泉という。と定義されています。 これ以外は「温泉」と称することはできない。となっています。

 通常地下水は摂氏15度程度ですから、通常の地下水より10度温度が高い25度以上であればほとんど「温泉」になります。 まあ、これはこれで良いのですが、一度検査して「温泉」のお墨付きをもらえば永久に温泉と称していいんですね。検査したときはたしかに「温泉」であったが、今は湧水が枯渇して いるのに「温泉」のカンバンを掲げている温泉場もあります。
 また、最近は露天風呂が人気で各宿も大きな露天風呂を造っています。必然的に湯の量も多くいります。 わずかばかりの温泉の湯を地下水で数倍に薄めている温泉もあります。極端な話、沸かした地下水にバケツ一杯の温泉を入れれば、りっぱな温泉なんですね。これっておかしいですよね。 100%水道水や井戸水を温泉と表示すれば温泉法違反(不当表示)ですが、数パーセントでも温泉が入っていれば法律に基づいて処罰することはできません。 最近、群馬県の伊香保温泉で4軒のホテル・旅館が100%井戸水を沸かしていたのに温泉と称していたとして、検査が入りましが、これも氷山の一角のような気がします。全国的にみれば 星の数ほどあるでしょう。また、温泉を80%以上水道水や井戸水で薄めているところも含めると想像を絶するほどの数になると思います。

 それから、わずかばかりの温泉の湯をろ過して使う循環式の温泉も多いですね。ちなみに伊香保温泉のニセ温泉宿は「源泉かけ流しの温泉」と宣伝していたようです。 宿の温泉の湯がどうなっているのか、なかなか良くわかりません。温泉の情報を公開しよう、という話も数年前に出ていましたが「そうしたら商売にならない」と、旅館組合などの猛反対を 受け実現していません。悪い情報は公開したくないんでしょうね。一番良い温泉は源泉が宿のそばにあり、そこから温泉施設に導水している「かけ流し」の温泉が一番ですね。それも泉温42〜45度で水で 冷やす(薄くなる)ことなく100%温泉であれば最高です。これは、なかなか無いですね。

 最近、温泉利用者も「循環式」か「かけ流し」かを気にするようになってきています。宿のホームページでも当館の温泉は「かけ流し」です。とアピールして います。この記載がない場合は「循環式」と思ってよいでしょう。この記載も100%信用できません。また、最近(2003年より)循環式の温泉水の「打たせ湯」は禁止されています。これは宮崎の循環式の温泉でレジオネラ菌の繁殖により 死者が出てから禁止されたようです。「打たせ湯」はレジオネラ菌を拡散して被害を大きくするようです。「打たせ湯」のみを循環式にしない方法もありますが、大量の温泉水を消費する ために、ほとんどの「循環式」の温泉では「打たせ湯」は使用中止になっています。反対を言えば「打たせ湯」のある温泉は「かけ流し」の温泉ということになります。 概算ですが、全国に約22,000程度の温泉浴場があり、その中で約7割程度は循環式の温泉浴場と言われています。
 余談ですが「美人湯」を謳っている温泉がやけに多いですね。「美肌効果」を謳っている温泉も多いですね。これらのことを宣伝することにより、温泉好きな女性客の集客を図っているのでしょうが、どこまで本当か わかりません。九州には温泉が多くありますが約半分近くの温泉は「この温泉に入ると肌が綺麗になる」とか「通称“美人湯”と言われている」とか言っていますね。たしかに美肌効果のある温泉もありますが、反対に 肌荒れになる温泉もありますから注意が必要です。こちらは「肌荒れになる」とかは言いません「皮膚病に効く」とか効能のみを強調しているんですね。

 特に循環式の温泉には大腸菌やレジオネラ菌の繁殖を防ぐために最近は大量の塩素を入れています。厚生労働省の指導では塩素の残留量は0.4〜1.0ppm(これは学校のプールと同じ値)にしなさいという指導があるようですが、管理がいいかげんなために2.0ppmを超す量の塩素を検出する例も多くあるようです。塩素の量が2.0ppmを超すと肌荒れや皮膚に発疹が出るとか気分が悪くなるなどの症状がでる場合もあります。 この塩素の投入は「循環式」だけでなく「かけ流し」の温泉にもされています。県により違いがありますが、約半分の県は塩素を投入するように指導しています。 なぜ、「かけ流し」なのに塩素で消毒をしなければいけないのか?と不思議に思いますが、これは温泉浴場の清掃が“きちん”とされていないために菌が繁殖するためです。 いくら「かけ流し」の温泉といっても、湯船の表面のお湯は入れ替わりますが、湯船の下の湯はよどんで入れ替わらないからです。多くの人が入るとアカと脂でよどみ、菌が繁殖するからです。 厚生労働省は1週間に一度は水を抜き浴場の掃除をするように指導していますが、これすら守られていないケースが多くあるから「かけ流し」の温泉にも県は塩素の投入を指導しているのです。温泉に入りヌルヌル感がいっぱい!なので美肌効果満点!と思ったら、清掃していないためのヌルヌルだったということもあります。それに塩素が多いために美肌どころか荒肌になるケースも考えられます。

 温泉に入り脱衣場の床がベタベタしている温泉は一般に清掃が行き届いていない温泉と思ってよいでしょう。脱衣場の角にゾウキンとバクツがキチンと置いてあり、床のベタベタ感が無い温泉なら、こまめに掃除している清潔な温泉です。私の経験では脱衣場の整理整頓と床のベタベタ感を見れば、どの程度の温泉場か検討がつきます。清潔な温泉場は残念ながら多くないですね。
 とにかく「うさんくささが付きまとう」温泉です。これを機会に温泉の「質」について正面から取り組み、温泉事業者は倫理観が問われていることを厳しく受けとめ、源泉の湧き出し状況や加水や加熱の状況、清掃回数について きちんと表示すべきです。温泉法の改正も必要だと思います。



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